きれいな技術経歴・職務経歴はSEとしての市場価値を高める

社会人であれば、仕事人としての自分の価値を、誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。システムエンジニアをはじめとした技術職の世界は、わりと他の職業よりも市場価値が高いと言われていますが、同じSEでもその市場価値はピンからキリまで。

SEにとっての市場価値というものは技術者としての能力の幅に依存しますが、転職時や客先面談時においては、その能力を技術経歴書や職務経歴書などの書面上で評価されることになります。今回は”きれいな経歴書”ほど、SEとしての市場価値が高くなるというお話をしていきたいと思います。

きれいな経歴書とは?

“きれいな経歴書”という、抽象的な表現をして申し訳ないのですが、この”きれいな”という意味は「ぱっと見れば、得意な開発領域や身に付けているスキルが分かる」という意味だと思っていただければ結構です。

例えばですが・・

経歴A
2010.04 – 2013.03 工作機械の制御システム開発。 C言語、詳細設計~テスト
2013.04 – 2017.03 自動車エンジンの制御開発(ECU開発)。 C言語、Linux、基本設計~テスト
経歴B
2010.04 – 2010.07 工作機械の制御システム開発。 C言語、製造~テスト
2010.08 – 2011.06 サーバー設計構築サポート。 設計・構築
2011.07 – 2012.08 ネットワーク監視
2014.04 – 2014.10 生産管理システムの改修。VB.NET、詳細設計~テスト
2015.01 – 2016.03 製造業の構内にてヘルプデスク
2016.04 – 2017.03 勤怠管理WEBシステムの開発。 PHP、HTML、基本設計~テスト

上記のような経歴AとBの二つの経歴書があれば、同じような期間の経歴であっても、経歴Aの方がシステムエンジニアとしての市場価値は高く評価されるでしょう。

経歴Aは、ぱっと見ればC言語を用いた制御系開発が得意であることが分かり、今後もどのような分野で力を発揮してもらえるのか、容易に想像がつきます。しかし経歴Bはいろいろな分野を経験していることは分かるのですが、経歴の空白期間があったり、ひとつひとつの参画プロジェクトが短期間だったりで、どの分野が得意なのか、どのようなポジションで今後活躍できそうなのかといった技術者像が思い浮かびにくいのです。

このようにぼやっとした印象になってしまうと、転職時の市場価値という点では、高い評価を得ることが難しくなってしまいます。

設計・開発業務以外の経歴は市場価値を高めない

ITエンジニアとは情報工学や情報技術を会得している技術者のことですので、設計・開発業務以外の経歴をどれだけ多く持っていたとしても、それはITエンジニアとしての市場価値には反映されません。

たとえば「ヘルプデスク・サーバー監視・PCキッティング・評価」など。こうした業務は社会を支えるためには無くてはならないものであり、従事者を卑下するつもりもなく、むしろ尊敬の念を抱いております。ただし“SEとしての”市場価値という意味においては、ヘルプデスクやサーバー監視などの業務はプラスの経歴にはなりません。

もし転職時の年収などを考えて、SEとしての市場価値を高くするための経歴を作っていきたいのであれば、インフラ業務でもシステム構築業務でも、純粋な設計・開発業務に従事することを心がけましょう。

広く浅くより狭く深くの方が市場価値は高い!?

先にあげた例にもある通り、広く浅く経験するよりも、狭く深く技術力を高めていった方が、SEとしての市場価値は高まります。(広く深くが一番の理想ではありますが、実際には幅広い技術領域を網羅するのは簡単なことではありませんので・・)

広く浅く経験しているということは、さまざまな知見を蓄えているかもしれませんが、何かしらの開発業務(下流工程)で人手が必要になった場合、その人でなくても、代わりの人はいくらでもいるということです。しかしピンポイントであっても特定の技術や、特定の業務知識に精通している人は、仕事の幅は狭まってしまうかもしれませんが、数少ない人しか担当できない業務である限り、その仕事に従事してもらいたいなら好条件を出すしかありません。要は、代えのきかない存在になることが大事なのです。

弊社の考えるキャリアプランとしても、20代のうちは様々なことを経験するのもよいですが、30代にもなれば特定の業務のプロフェッショナルになることを目標にしています。
※参照「システムエンジニアにとっての理想のキャリアの積み方とは

50代以降もお客様やメンバーから頼りにされるのは、広く浅くやってきたSEよりも、深く狭くやってきたSEなのです。

 

おわりに

システムエンジニアとしての市場価値が高くなるということは、自分のポジションに対しても誇りを持つことができ、やりがいある仕事ができるようになりますし、転職時においても条件面の交渉など、優位に話を進めることができます。

技術経歴書については自分のSE人生が反映されるものですので、若いうちから自身のキャリアプランについて真面目に考えていくことを大事にしましょう。そしてごちゃごちゃした経歴よりも、きれいな技術経歴・職務経歴の方がSEとしての市場価値が高まるということを覚えておいてください。

 


【記事を書いている人】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

開発系エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、物流、文教、自治体系の開発に従事。現在は営業・採用を主な業務としている。使用言語はVBA、VB.NET、Java。担当フェーズは設計~テスト。

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