仕事をする上で大事なのが作業効率。ソフトウェア企業においても、従業員の作業効率は利益に直結する問題ですので、言うまでもなく、作業効率は高い方がいいです。

そしてプログラマーであれば、プログラミングスピードを速めることが、作業効率を高くするための、ひとつの要素となります。ということで、プログラミングスピードを速くする4つのコツについて、ご紹介していきたいと思います。

ツールを積極的に使用する

テキストエディタはプログラミング専用エディタを利用

まさかWindows付属のテキストエディタ(通称:メモ帳)を使用してコーディングしている人はいませんよね。

もしメモ帳を使用しているのであれば、プログラミング専用のテキストエディタを使うとよいでしょう。フリーソフトでも質の高いものがネット上にはいっぱい転がっていますので。例えばTeraPadやサクラエディタなどは有名どころです。

これらの専用エディタでは、ソースコード内の構文ごとに色分けが自動でされるため、ソースが読みやすくなります。その他にもグレップ機能がついていたり、文字列置換ができたりと、コーディングする上での便利機能が豊富です。

ファイル比較はコンペアツールを利用

デグレードチェックのときには、修正前後のソースを比較する作業は必須です。そうした場合も、いちいち目視でチェックしていては、時間もかかってしまいますし、正確性も低くなります。

ソースのコンペアは、「Diff」や「WinMerge」などのコンペアツールを利用しましょう。2つ、ないしは3つのファイルを機械的に比較することができ、差異のある箇所を一発で教えてくれます。いずれもフリーソフトなので、誰でも自由に使うことができます。

その他にも便利ツールはいろいろ

テキストエディタやコンペアツールだけでなく、そのほかにもプログラミングを助けてくれる便利ツールは豊富にあります。例えばソースコードのバージョン管理をするための「Git」あたりは、昨今ではメジャーなツールとなってきました。

まわりのエンジニアにおすすめツールを聞いてみるとよいでしょう。マイナーだけど使いやすいツールの発見があるかもしれません。

使いまわせるソースは流用する

プログラムはイチからコーディングするのではなく、過去のソースや他システムで使われているソースでもよいので、使いまわせるソースがあれば、どんどん流用してください。他ソースを流用することで、グッとコーディングスピードは早くなります。

もちろんプログラミング言語の知識もないまま、構文の意味も分からずに流用するのはNGです。あくまで言語知識は十分にあることが前提です。

ソースを流用することは、決して悪いことではありません。ソースを使いまわすことの有用性については、以前の「プログラミングの効率を高めるにはソースの流用が効果的」でもご説明しておりますので、こちらをご覧ください。

ショートカットキーで少しでも早く

劇的にスピードが早くなるわけではありませんが、少しでも作業効率を上げたいのであれば、ショートカットキーを使いましょう。

たとえばソースコードのコピーをショートカットキーで済ますなら、右クリックで[コピー]→[貼り付け]ではなく、[Ctrl + C(コピー)]→[Ctrl + V(貼り付け)]といったようになります。

[コピー]→[貼り付け]は使用頻度も高いので、せめてこれぐらいはショートカットキーでこなせるようになっておくとよいです。

その他にも[Ctrl + X(切り取り)]や[Ctrl + A(全て選択)]など、プログラミングにおいて使えるショートカットキーは結構あります。

調べごとはネットでさくっと調べる

コーディングの最中は、「あの変数ってどんな使い方するんだっけ?」のように、調べ物をすることもあるはずです。そんなときに、いちいち参考書を開いていては時間がかかりますので、ネットでさくっと調べて済ましてしまいましょう。

専門書で調べたほうが、記憶にも定着するという主張はありますが、今の時代に専門書を利用するのは、初めて触れる技術分野だけで十分です。ある程度言語に対して理解があるのなら、インターネットを利用した方が効率的です。

専門書籍が使い物にならないというわけではなく、調べ物をする際の目的に応じて、書籍とネットの使い分けをするべきなのです。詳しくは「分からないことは本で調べるか、ネットで調べるか、どっちが効果的?」をご覧ください。

 

おわりに

プログラミングスピードを早くしても、バグばかりの代物になってしまえば本末転倒です。あくまで正確性を保ちながらも、スピードを速めるということが求められます。

手を抜くということではなく、さまざまなツールを上手に利用したり、ショートカットキーを駆使したり、ソースを流用したりするなど、仕事の仕方を見直すことで、コーディングスピードを上げていくようにしましょう。

 



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