男女雇用機会均等法が生まれてから早40年以上が経過しているわけですが、ソフトウェア業界は相変わらず男社会です。男女比の構成は8:2ぐらいではないでしょうか。ヘルプデスクなどの案件であれば比較的女性を多く見かけますが、開発系エンジニアとなると女性エンジニアは少数です。さらにインフラ系エンジニアとなると、女性の姿なんてほとんど見かけることはないでしょう。

ですがソフトウェア企業の就職試験では、エンジニア志望の女性は、男性よりも受けがいい傾向にあります。その理由についてご説明していきましょう。

コミュニケーション力が高い

就職試験において、どの企業も重要視しているのはコミュニケーション能力です。当サイトの「新卒採用で求める人物像は結局のところコミュニケーション能力に長けた学生」の記事でもご説明しておりますが、システムエンジニアにとってコミュニケーション能力は必要不可欠です。

そして男性と女性を比較すると、女性の方がコミュニケーションを取ることが上手な人が多い印象を受けます。特にシステムエンジニアを志望する学生は内向的なタイプが多いので、余計に女性のコミュニケーション力の高さが目に留まるのかもしれません。

技術力を伸ばしていくのはそれほど難しくはありませんが、コミュニケーション能力となると、本人の性格もありますので、なかなか向上させるのは難しいもの。だからこそ潜在的な能力として、コミュ力の高い女性エンジニアは受けがよいのでしょう。

言語能力が高い

脳科学的には、男女で脳の構造は異なるようで、一般的には男性は空間認識能力に優れていて、女性は言語能力が優れていると言われています。口げんかをすると女性の方が強いのも、言語能力が高いことが理由だそうですが、そう言われてみれば納得するような気もします。

プログラミングは言語を扱う仕事

プログラミングは言語を扱う仕事です。人間が理解できる言葉を、機械が理解できるプログラミング言語にコンバートしていくようなものです。実際日本語から英語に変換する翻訳者の数も女性の方が多いそうです。

脳の構造からしても、プログラミングは女性に向いている仕事なのかもしれません。そうした女性ならではの言語能力の高さが、入社試験においても顕著に現れているのかもしれません。

お客様説明やドキュメントの用意も言語能力が大事

システムエンジニアの仕事となると、お客様説明や、設計書などの書類を用意することは日常茶飯事です。

お客様説明という点では、先に説明したコミュニケーション力も重要になってきますが、やはり言語能力が高くなければ、お客様にしっかりとものを伝えることができません。

お客様の理解力もさまざまです。システムのことに精通している人もいれば、全く知らない人もいます。何かトラブルが起きたときに「既に説明済みですから」と突っぱねてしまうことは論外。システムエンジニアたるもの、どんな人でもシステムについて理解できるような説明能力が求められます。

またドキュメント作成の仕事も、システムというバーチャルなものを言語化していく作業です。たまにプログラマーが困ってしまう設計書を書くエンジニアもいますが、それは言語能力が低いために、具体的でなく抽象的な表現をしてしまっているからでしょう。

システムエンジニアとしても、言語能力が高いことは非常に重要なことなのです。

女性雇用促進の流れ

社会的には女性の雇用を促進しようという流れが起きていることも事実です。人口減の日本国においては、労働者を増やす意味でも、こうした流れが強くなっているのかもしれませんが、多様性という意味では、女性が社会進出することは非常に良いことでしょう。

また会社によっては女性雇用だけでなく、管理職の○%を女性にしようという取り組みをしている事例もあります。これに関しては、本当に重要なのは男女関係なく能力のある人間が上に立つことだとは思いますが・・

とにかくソフトウェア企業もある程度の規模の会社では、エンジニア志望の女性だけを対象にした企業説明会を開催しているところもあるぐらいです。依然として男性中心で動いているソフトウェア業界ですが、これから先、劇的にとは言いませんが、多少は女性エンジニアの比率が高くなってくるのかもしれません。

こうした社会的変化も、女性の雇用を後押ししている要因となっているはずです。

おわりに

女性の方が男性よりも受けがよい理由が分かりましたでしょうか。同じ人間でも男女という性別の差で、先天的な能力に差があることは否めません。

女性は持って生まれた長所を活かす形で、男性は後天的であれど、培った技術力やコミュ力を養って就職試験に挑むようにしましょう。

 



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