システムエンジニアやプログラマーのような技術職なら、どのようなスキルを習得しているのかは、エンジニアのレベルを測る上で大事な要素となります。実際に開発プロジェクトに参画する際には、お客様から自身が習得しているスキルについて問われる場面も多々あります。

ですがSEやPGにとってのスキルとはいったい何を指すのでしょうか・・

SE・PGにとってのスキルに含まれるもの

それではSEやPGにとってのスキルについて、ざっとご紹介していきましょう。

扱えるプログラム言語の種類

プログラミングにおいて必要不可欠なスキルは、プログラム言語を扱えることです。このプログラム言語も決してひとつではなく、JAVAやC言語、.NET系言語など、その数も豊富です。

特定の言語を扱えるからすごい、というわけではありませんが、どんな言語を使用できるかは、エンジニアのスキルを判断する上で重要です。と言うのも、システム開発はどの言語を使用してもよいわけではなく、制御系開発だったらC言語やC++、業務系開発だったらJAVAやVBなど、上流の段階で開発言語を決めてしまうものです。だからJAVAの開発案件に、C言語が得意な技術者をアサインさせても意味がないのです。

どのようなプログラミング言語を習得しているかも、SE・PGの持つスキルのひとつ。その数が多ければ多いほど、さまざまな開発現場で活躍できることになります。

担当できる工程のレベル

システム開発は「要件定義」「基本設計」「詳細設計」「プログラミング」「テスト」など、細かく工程が分かれています。全ての工程をこなせることが、エンジニアにとって最も高スキルとみなされます。

たいていはプログラミングやテストといった下流の工程からエンジニア人生をスタートさせることになります。そして経験とともに設計フェーズを任されるようになり、要件定義フェーズも任されるようになり、といったようにスキルもレベルアップしていくもの。

担当できるフェーズを確認することで、そのエンジニアのある程度のスキルレベルを把握することが可能です。

業務知識の豊富さ

プログラミング言語さえ分かればシステムが構築できるわけではなく、要求分析や要件定義などの最上流工程を担当するためには、業務知識が豊富であることも求められます。

システムエンジニアともなれば、製造業系・金融系・小売系・公共系など、さまざまな業種の開発案件に携わることになります。あらゆる業務に精通しているのが理想ではありますが、現実的には全ての業務を理解するのは難しいものです。

だからどこかの分野限定でよいので、プロフェッショナルと呼ばれるまでに業務知識を豊富に蓄えておくことが、SEのスキルとしては重要なことです。広く浅くで中途半場になるのではなく、狭く深くで得意分野を作っていくことが大事なのです。
※「50歳を過ぎても頼られるSEになるには業務知識を蓄えよ」も併せてご覧ください。

コミュニケーション能力

エンジニアの数あるスキルの中でも、コミュニケーション能力は非常に大事です。これができないエンジニアはたとえプログラミング能力が高かったとしても敬遠されてしまうことが多いです。

しかしコミュニケーション力のレベルは言葉では表現できないもの。そのため技術経歴書にも書くことができません。ですがプロジェクトに参画するための面談時には、必ずコミュニケーション力は評価のポイントとして見られています。

しっかりと報告・連絡・相談を意識して、コミュニケーション力が高いといわれるエンジニアになりましょう。
※「企業はコミュニケーション能力を学生に求めるけどコミュ力とは何なのか? 」も併せてご覧ください。

資格取得の有無

コンピュータにまつわる技術系の資格は多々ありますが、それらを取得していることも、SEとしてのスキルに含まれます。

ただし資格はあくまで知識量を証明するものであり、難易度の高い資格を取得していたからといって、仕事ができるエンジニアとイコールにはなりません。それでも資格は持っていないよりも持っているに越したことはないでしょう。
※「基本情報技術者などの国家資格は実務レベルで役に立つのか」も併せてご覧ください。

 

おわりに

これまでご紹介してきたようなことが、世間一般で言われるところのSE・PGとしてのスキルに該当するものです。どれか一つだけを意識するのではなく、その全てを意識しながら業務に励むと、エンジニアとしての成長度合いも変わってくるでしょう。

 



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