日本ではまだまだ就職活動における履歴書は、手書きのものを用意するのが常識となっています。

就職活動中は何枚も履歴書を用意しなければならず、一枚一枚書くのはとっても大変。ましてや書き損じてしまえば一からやり直しです。私自身、ずーっと履歴書は電子化すればよいのにと思っていました。しかし当社の採用を担当するようになって、手書きであることの重要性を理解した気がします。

履歴書が丁寧に書かれているかどうかは、採用を決める上で大事な判断要素となるのです。

履歴書が丁寧に書かれているかどうかで人柄を判断する

「字は人を表す」というフレーズはよく聞きますよね。まぁ文字だけでその人のことを全て理解できるとは思っておりませんが、多少はその人の性格や熱意のようなものは感じられると思います。特に重要な文書であればあるほどです。

履歴書は就職という人生の中でも一大イベントで使用する資料です。そんな大事な履歴書を手を抜いて書いてしまうようであれば、その先の仕事でも大事な局面で手を抜いてしまわないだろうかと心配になってしまいます。

それに自分が入社したいと希望する会社であれば、少しでも印象を良くしたいという思いから、普通は丁寧に時間をかけて履歴書を書くはずです。そんな履歴書の文字が汚ければ、「本当に就職する気があるのかな・・?」と、応募者の熱意を疑ってしまいます。志望動機にどれだけ立派なことが書かれていたとしても台無しです。

履歴書が汚いのはよく目立つ

履歴書の中に書いてある志望動機や自己アピールは、中身を読み込まなければ、それが良いか悪いかを判断することはできません。しかし文字が汚いのは一目見ただけで分かりますし、悪い意味でよく目立ちます。

企業の採用担当は、就職活動時期になれば多くの履歴書に目を通すことになります。当社のような中小企業であれば全ての履歴書に目を通していますが、大企業であれば全てをチェックする余裕なんてないかもしれません。そうなると字が汚いという理由だけで書類選考で落とされてしまう可能性だってあります。

それではあまりにももったいないので、書類選考落ちを避けるためにも、履歴書は丁寧に書くようにしましょう。

きれいに書くことではなく丁寧に書くことが大事

履歴書において大事なのは、きれいで美しい文字を書くことではなく、”丁寧”な文字を書くことです。

字の上手さは人それぞれです。昔からきれいに書ける人もいれば、どれだけ練習をしても下手な人はいます。しかし丁寧に書く、ということは誰でも意識を持てばできることです。自分は字が下手だからと諦めることなく、丁寧に書く努力をしましょう。

企業の採用担当者も、いくつもの履歴書に目を通していますと、字が下手でも丁寧に書かれているかどうかが分かるものです。

丁寧に文字を書くには

わざわざ説明するまでもないかもしれませんが、念のため丁寧な字を書くポイントについて。

線はまっすぐ

まず線はまっすぐ書かれていることが重要です。分かりやすく言うなら「三」という漢数字を書いた時に、それぞれの線が平行にもならずガタガタになっていると、丁寧さを感じません。

時間をかけてゆっくり書けば、直線とまではいかないまでも、ある程度まっすぐな線になるはずです。

文字の大きさをそろえる

文字の大きさをそろえることも大事です。履歴書は人に見てもらう資料になりますので、いかに見やすくなるかという点も丁寧さを演出するポイント。

もう少し言うなら、漢字よりも平仮名や片仮名を少し小さめにすると、全体のバランスがよくなります。

下書きをしてから清書する

できることなら下書きをしてから清書するようにしてください。集中力が途切れて線が曲がってしまったり、ガタガタになったとしても書き直すことができます。ボールペン一発勝負でミスしてやり直し、ということも防げます。

たまに下書きの線が残ったままになっている人がいますが、せっかくの下書きもそれでは印象が悪くなってしまうので、必ず下書き線は消してから提出するようにしてください。

 

おわりに

就職試験においては、面接時の行動や受け答えだけを見られているわけではありません。履歴書の中身のみならず、「丁寧な文字で書かれているか」という点も、採用を判断する重要な要素となっているのです。

就活中は履歴書を何枚も書いて大変だとは思いますが、誰でもできることだからこそ、手を抜くことなく、丁寧に書く努力を怠らないようにしましょう。

 



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