入社前に知っておきたい給料にまつわる注意点

当ブログではSEを目指して就職・転職をするなら、技術者として最も大切な「成長できる環境があるかどうか」を重要視しましょうという話をこれまでもしてきました。

しかし「夢」や「やりがい」だけでは生活をしていくことはできません。実生活のことを考えると、給与にまつわる問題も無視してはいけないのです。確かにSEとして成長していけば、それに伴う報酬は後からついてくるものですが、なにもブラックな給与体系の企業にわざわざ勤める必要もありません。

ということで、入社前に知っておきたい給料にまつわる注意点について、ご説明していきます。

年俸制を導入している

年俸制と聞くと、プロスポーツ選手やアスリートのようで、なんとなく格好いいイメージを抱くかもしれません。実力主義のスポーツの世界であればよいのでしょうが、ソフトウェア企業においては要注意です。

年俸制といっても一度の振込みでドカンと一年分の給料が全額振り込まれるわけではなく、まるで月俸制のように、年俸を12分割した額が毎月支給されるパターンが多いのではないでしょうか。

年俸制にもいろいろな定義があり、しっかりと運用できている会社ももちろんあります。

しかし中には、賞与も年俸の中に含むという制度にして、冬や夏にボーナスを支払わない決まりになっている会社もあります。「年俸制」という響きだけに魅力を感じるのではなく、年俸制といえども、残業代やボーナスはしっかり出るのか事前に確認しておいた方がよいでしょう。

裁量労働制を導入している

裁量労働制については耳にする機会も少ないかもしれませんが、その悪しき要素をとっても間単に説明しますと「会社は8時間で終わらせられる量の仕事を与えるから、それを超えても残業代は支払いません」というものです。

もちろん8時間分の仕事量に対し、効率よく仕事を進めて6時間で終わらせることができれば、実質は6時間しか働いていないのに8時間分の給料を貰うことができます。

しかしシステム開発の世界では、そうそういつも予定通りに事が運ぶわけではありません。プロジェクトチーム内でも特定のSEの作業負荷が高くなっていれば、仕事を分担するなどの協力が必要ですし、予期せぬトラブルが発生することも日常茶飯事です。

結果として残業となってしまっても、裁量労働制を取り入れている会社では、残業代が支払われることはありません。裁量労働制については、こちらの「就職するのを気を付けた方がいいソフトウェア企業の特徴!」でも説明しておりますので、ご覧ください。

みなし残業を導入している

みなし残業を取り入れている会社が、給与関係で従業員とトラブルになる話もよく耳にします。会社によっては「固定残業代」という名称としていることもあります。

みなし残業とは、毎月支給する給与の中に、一定の残業代を含ませるものです。例えば基本給に「20時間分の残業代」をプラスして支給するようなイメージです。

「残業ゼロの月でも20時間分の残業手当がつくんだ」と、ぱっと見の印象は良いかもしれませんが、こうした制度は基本給を下げたいだけの口実かもしれないので注意して下さい。

また残業が20時間を越えてしまった場合、追加の残業手当は別途支給されればよいのですが、追加分は支給しない会社もあります。みなし残業は良いものというイメージではなく、疑いの目をもって話を聞いたほうがよいかもしれません。

退職金制度がない

会社を退職したときに受け取るのが退職金。

当たり前のような制度だと思っている人も多いでしょうが、法律上は退職金を支払わなくても問題ありません。そのため少しでも支出を抑えたい企業では、退職金制度そのものを設けていない企業もあるのです。

賞与や昇給に関しては確認する人は多いですが、退職金についても事前に確認しておくようにしましょう。

各種手当てで給料がかさ増しされている

新卒の場合、募集要項や求人票に「給与22万円」と記載されていれば、「給与面では水準の高い会社だ」と感じるかもしれません。

しかし給与の内訳を確認してみると「基本給15万円、各種手当て7万円」となっているかもしれません。まず各種手当てというのは、資格取得手当てなどの一時金かもしれませんし、家族手当てであれば独り身のSEには支払われません。各種手当ての7万円は満額支給される保障もありませんし、ひどいときには交通費も手当金の中に含んでいる場合もあります。

そして基本給が抑えられていることも問題です。以下のものは基本給の金額をベースにして計算されるのが普通です。そのため基本給自体が少ないと、これらの額も比例して少なくなってしまうのです。

  • 残業手当
  • 賞与
  • 昇給
  • 退職金

基本給の話については「会社の募集要項では給与ではなく”基本給”を確認しよう」をご覧ください。

 

おわりに

SEにとっては「成長できる会社」や「やりたいことができる会社」に身を置くことは、エンジニア人生を豊かにさせる要素となりますが、やはり生活のことを考えると、金銭面のことも無視するわけにはいきません。

せっかく人にはないスキルを武器にして仕事をしているわけですから、その対価はしっかりと給料という形で貰わなければなりません。就職や転職などでの会社選びの際には、今回ご説明したようなポイントは必ずチェックするようにしましょう。

 


【記事を書いている人】

profile4

鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

開発系エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、物流、文教、自治体系の開発に従事。現在は営業・採用を主な業務としている。使用言語はVBA、VB.NET、Java。担当フェーズは設計~テスト。

事業拡大に伴い、一緒に働ける仲間を絶賛募集しております。これからのキーシステムを一緒になって創っていきましょう!

【SE・PG】新卒・中途 積極採用中!

当社ではSE・PGの新卒、中途採用を積極的に行っております。
※個人事業主の方との契約も歓迎
会社説明会や入社試験は随時開催しておりますので、お気軽にご連絡ください。