今後の中小ソフトウェア企業は営業力より採用力強化が成長の要になる

依然として人材不足が続く日本の経済界ですが、職種によってばらつきがあり、私たちが属するIT産業は人手不足も顕著です。昨今では幼年期からのプログラミング教育など、ようやくIT人材の育成に力を入れ始めた日本ですが、まだまだ現役のエンジニアは圧倒的に足りていないのが実情です。

中小のソフトウェア企業にとっては、今後は営業力よりも採用力を強化していくことが、会社を成長させていくための要となるでしょう。

仕事はあるが人はいない状態が続いているIT業界

ここ数年はIT業界全体で「仕事はあるが人はいない状態」が続いています。それも年々、人手不足感は強くなってきており、SI企業はどこも人集めに奔走しています。

なぜこれほどまでに人がいないのか・・と思うほどエンジニアを見つけるが難しくなっています。ただし厳密に言えば、優秀なSEがいないです。新人SEや50代を超えても詳細設計以降のフェーズしかできないようなSEはよく見るのですが、そうしたスキルの未熟なSEは当然需要も低くなります。

大手エンドユーザーから案件を獲得する大手SI企業も、中小ソフトウェア企業から受け入れている人材を離してしまえば再度エンジニアを抱え込むことが難しいことが分かっているため、少々仕事量が少なくなったとしてもエンジニアを離しません。

そうした事情もあり、市場に流れてくるエンジニアの数はとても少なくなっています。中小ソフトウェア企業は企業間同士のつながりも強く、情報交換のような形で打ち合わせをすることもよくあります。ですが「最近は人がいないよね・・」という不毛な会話で終わってしまうことも多々あります。

最近は何よりも「人」の情報が有益な情報となるのです。

今後も継続して人手不足が続く模様

政府の働き方改革(生産性革命)やオリンピック景気、AIなどの新しいテクノロジーの台頭などもあり、今後もIT需要は増していくことが予想されます。しかしそうした需要に対し、供給側はどうかと言えば、人口減少という問題を抱えた日本では、IT教育を強化しているとは言え、すぐに需要をカバーできるほどの供給を見込める見立てはありません。

そのため人手不足の調子は、今後数年間は続いていくものと考えています。

優秀なエンジニアを採用することが成長の要になる

ソフトウェア企業はお客様の要望するシステムをオーダーメイドで構築することが基本で、メーカーのようにヒット商品が生まれるわけではありません。そのため業務拡大をしていくには人手が必要になるのです。労働集約型のビジネスとも言われ、エンジニアの数が増えれば、会社の売上げも上がるような構造です。

上記のようなビジネスモデルや、先の項でご説明した背景などがあり、ソフトウェア企業は人材採用にも力を入れるようになってきました。

市場に仕事があふれているような現状では、わざわざ営業力を強化して仕事を取ってくる必要がありません。それよりも採用力を強化して、優秀なエンジニアを採用することが成長の要となるのです。

お客様からの信頼も人材提案で獲得する

IT産業は大手ソフトウェアベンダーから中小ソフトウェア企業に仕事が発注されるのが一般的(ただし弊社でもエンドユーザーとの直接取引があり、全てがそうとは限りませんが・・)で、中小ソフトウェア企業としては、仕事をいただく大手ソフトウェアベンダーとの関係性も大事にしなければなりません。

お付き合いを継続していくにも、上位会社からの信用・信頼を獲得しなければなりません。そうした信用・信頼を獲得するにも、お客様の困りごとを解決するのが一番です。大手ソフトウェアベンダーも人手不足に悩んでいるので、優秀なエンジニアをもってお客様の開発業務をサポートするというのが、一番の信用獲得になる気がします。

エンジニアを採用するということは、会社の売上げや組織体を拡大していくだけでなく、お客様との関係構築にも有用な手段となっているのです。

ではどのように採用をしていくのか・・?

業界全体で人手不足に悩んでいるわけですから、どの企業も積極的に採用活動をしています。しかしエンジニアの母数には限りがありますので、自然と求人倍率は高くなり、採用の難易度も非常に高くなっております。

その中でも採用をしていきたいなら、自社にあった採用メソッドを見つけていかなければなりません。

自社の強みは何なのか? どういう人材がほしいのか? 魅力をどうアピールするのか? など、自社のことを分析した上で、求人媒体を利用するのか? エージェントを利用するのか? 企業説明会に参加するのか? など、採用戦力も緻密に行っていかなければなりません。

企業によって合う合わないがありますので、一概に「これをやれば成功する採用」と言えるものはありませんが、まずは自社の分析から始め、地道に効果検証をしていくようにしましょう。

 

おわりに

これからの中小ソフトウェア企業にとっては、会社を成長させていくためには間違いなく営業力よりも採用力の強化が重視されるでしょう。

しかしいつまでも現在のような状況が続くとも限りません。継続的な企業運営をしていくのであれば、採用力だけでなく、技術力や営業力など、総合的な力も大事になってくるのは確かです。会社によって考え方はそれぞれだと思いますが、今時点を考えれば、間違いなく採用力の強化は企業を大きくするための重要な課題となるでしょう。

 


【記事を書いている人】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

開発系エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、物流、文教、自治体系の開発に従事。現在は営業・採用を主な業務としている。使用言語はVBA、VB.NET、Java。担当フェーズは設計~テスト。

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