就職活動や転職活動をしていると、履歴書を書く機会も多くなります。と言うか履歴書を書くタイミングなんて、人生の中でも就職・転職時ぐらいではないでしょうか。

そして履歴書の項目には、取得している免許や資格を記載する欄があります。当社はソフトウェア開発を事業としている企業ですので、IT系を目指す方が入社試験を受けにこられるわけですが、基本情報などの技術系の資格を記載している方も多いです。

今回は企業の採用側の目線として、技術系の資格を取得している方をどのように見ているかについて、お話していきましょう。

資格は持っていないよりも、持っていた方が評価は高い

まず結論から申しますと、就職・転職時の話に限って言えば、やはり資格は持っていないよりも、持っていた方が有利に働きます。

採用試験では面接も行いますが、30分や1時間そこらの時間で、どういう人間かを判断するのはなかなか難しいもの。自分のことを過大評価している人や、逆に過小評価している人もいますので、しっかりと人を見抜く力がないと、適正な評価を出すことができません。

そのためどのような人間なのかを判断する材料として、ごまかすことのできない、資格や免許が大事なポイントとなってくるのです。

資格を持っていることで評価できるポイントは

それでは採用担当者は、資格を持っている就職希望者に対して、どのような点を評価しているのか・・ということについて、ご説明していきましょう。

資格を取得しているからといって、即戦力となるわけではない

当たり前ではありますが、基本情報だろうと応用情報だろうと、資格を取得しているからといって、即戦力として開発現場の一線を任せられるわけではありません。もちろん有資格者の方が知識量という面では優れているかもしれませんが、やはり仕事は経験も大事です。

実務レベルの仕事となると、有識者で未経験よりも、資格は未取得でも経験豊富なエンジニアの方が、頼りになるのは間違いありません。

たとえ技術的なことが分からない人事担当者であっても、このようなことは理解していますので、資格を持っているからといって、入社後に相応の技量を求められることはありませんのでご安心を。

資格取得までの努力を最も評価する

では技術力ではなく、何を評価しているかと言うと、資格を取得していることで最も評価できる点は、その人が資格を取得するまでにしてきた努力です。

資格を取得するには、それなりの勉強が必要になってきます。難易度の高い資格になればなるほど、なおさら多くの時間をかけて勉強しなければなりません。資格を取得しているということイコール「しっかりと目標に向かって努力ができる人間」という評価をつけるポイントとなるのです。

努力できる人間は技術者としての成長スピードも速いですから、就職・転職の面接時には重要視します。

意欲や熱意も感じ取ります

また資格や免許を取得していることは、その人の本気度とも言うのでしょうか「その職に就きたいんだ!」といった意欲や熱意を感じ取ることができます。意欲や熱意といったものは、行動力に結びつきますし、その行動が資格取得という結果につながっているわけですから。

中途採用においても、当社の場合、未経験者は対象外にしているのですが、それでも基本情報などの資格を取得していれば、応募者に対する見方は変わってきます。

持っていた方がよいIT系の資格について

IT系の資格にはさまざまなものがありますが、やはり基本情報を持っているのと持っていないのでは大きく評価は変わってきます。「基本」というだけあって、基本情報技術者ぐらいは学生のうちに取得しておいてほしい。

基本情報よりも取得が容易な「ITパスポート」については、取得すること自体がそこまで難しいものではないため、それほど重要視していません。逆に応用情報技術者まで取得していれば、評価のポイントは各段に高くなります。

そのほかDBエンジニアを目指すなら、Oracleマスターのシルバーあたりを取得しているとよいでしょう。

 

おわりに

資格や免許が人を評価する全てではありませんが、就職や転職時においては重要視されることは間違いありません。今回は当社の採用基準としての見方で説明してきましたが、他の会社も同じような考えをお持ちなのではないでしょうか。

これからIT業界に就職や転職をお考えの方は、資格取得のための勉強も欠かさずにしておくことをお勧めします。



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