インターンシップへの参加は、特定の職業や仕事内容を知るという目的がありますが、その他にもその会社の文化や風土を知るという目的も含まれます。

そのため明確にシステムエンジニアになりたいという目標がある場合でも、気になる企業があれば、インターンシップに参加しておくことをおすすめします。就職した後に「想像していた会社の雰囲気と違うな・・」と後悔することを防止できます。

気になる企業を見つけたら、インターンシップの開催をチェック

インターンシップはどの企業も開催しているわけではありません。インターン生の教育体制を整えていなかったり、インターンにかかるコスト面の理由から、インターンシップそのものを実施していない企業は多いです。

もし「この会社いいな、気になるな」という企業を見つけたら、まずはインターンシップに参加できるかどうか、企業のホームページなどで開催状況を確認してみましょう。

もしインターンシップを開催していないようであれば、職場見学ができるかどうかぐらい、問い合わせてみるとよいでしょう。

ソフトウェア企業のインターンシップでチェックしておくべき項目

どんな人が働いているか

ソフトウェア企業の中には自社パッケージを製作している会社もありますが、パッケージソフトの製作、販売だけを中核事業としている企業はごくわずかです。多くのソフトウェア企業はお客様の要望に対して、唯一無二のシステムを構築するスクラッチ型の開発を行っていることでしょう。

そうすると特定の製品のイメージが会社のイメージになるというより、所属している人のイメージがそのまま会社のイメージとなります。だからこそどんな人が働いているのかは、企業の良し悪しを測る上で非常に重要なポイントとなるのです。

会社説明会などでは人事担当者ぐらいしか顔を合わせる機会がありませんが、インターンシップでは企業に所属するSEから直接指導を受けるはずです。SEとして現場に入れば、机を並べて仕事をするのは人事ではなく同僚のSEです。インターンの機会に、今後一緒に働いていく可能性のあるSEたちの人柄をチェックしておきましょう。

良い人の基準としては難しいものがありますが、「この人たちとは波長が合う」や「丁寧に優しく教えてくれる」レベルで感じ取れば大丈夫でしょう。

会社の雰囲気

入社前の段階で、長期間会社の中に身を置けるのはインターンシップのときぐらいでしょう。せっかくの機会なわけですから、目の前の作業にだけ目を向けるのではなく、会社の雰囲気もチェックしておきたいものです。

残業ばかりで疲れ気味の人が多ければ、募集要項には残業平均○○時間と書かれていても、実際は残業過多な会社なのかもしれません。また社内に何をやっているのかよく分からない人を多数見かけるようなら、間接部門の人数が全体に対して多すぎるかもしれません。

その他にも活発にコミュニケーションが行われているかや、トップダウンだけではなくボトムアップで意見を出せる環境があるかなど、さまざまな部分に着目してみるとよいです。

もしランチや飲み会など、業務外のイベントに誘われることがあれば、そちらにも顔を出してみるとよいです。業務外のイベントでは従業員の本音が出やすいので、また違った一面を覗けるかもしれません。

客先常駐が多い企業は経営者層をチェック

中小ソフトウェア企業であれば、システム開発は社内で行うよりも、大手ソフトウェアベンダーなど、お客様先で仕事をすることが多くなります。そうすると社内にいるのは人事や経理といった、SEとは別の職種の人たちばかりになってしまいます。

上記のようでは、せっかくインターンシップに参加したとしても、今後一緒に開発に従事していくであろうSEをチェックすることができません。そこがソフトウェア企業のインターンにおける悩ましいところです。

もしそのような状況であれば、経営者を観察することで、会社の風土を察知するとよいです。大企業ではなく、中小ソフトウェア企業は、経営者層の人柄が会社の雰囲気にも反映されるものです。だから会社の方針を決定していく人たちをチェックしておくことをおすすめします。

 

おわりに

インターンシップへの参加中に、その企業に所属するSEや会社の雰囲気を知ることで「思っていたものとは違った」と感じれば、その会社の入社試験を受けなければよいだけの話です。これが入社した後に、イメージとのギャップが生まれてしまえば、そう簡単に辞めるわけにもいきませんので。

就職活動をより良いものにさせるためにも、志望企業のインターンシップには積極的に参加しておくとよいでしょう。

 



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