モニターを前にして、カタカタとソースコードを打ち込んでいる姿を見て、未経験ながらプログラマーに憧れを持つ人もいるかもしれません。新卒入社でプログラマーになるのであれば、情報系の専門学校や、大学の情報学部で勉強するのが一般的。ですが未経験での転職の場合はどうするのでしょうか。

今回は未経験でプログラムを覚えたいという場合の学習方法について、ご説明していきたいと思います。

参考書片手に自主学習

書店内の技術書籍コーナーへ足を運べば、プログラミングに関する多くの参考書に出会うことができます。その種類も「プログラミングとは?」という大枠を捉えたざくっとしたものから、「Java教本」や「Ruby入門」などのように、言語ごとに細分化されたものまでさまざま。

もし未経験でプログラムを覚えたいのなら、「アルゴリズム」について学習できるものと、実践を交えながら学習できるタイプの、特定言語の参考書を購入するとよいでしょう。

未経験からの言語学習なら「始めての○○」や「世界一優しい○○の教科書」みたいに、超初心者向けのものを選ぶことをおすすめします。はじめから背伸びをしてはいけません。何事も基本が大事ですので、少しずつ覚えていきましょう。

アルゴリズムという概念を理解し、参考書を片手に、実際にPCでプログラミングを組んでみれば、ある程度プログラミングがどういったものかを理解できると思います。

スクールに通う

自主学習が苦手な人は、費用はかかってしまいますが、プログラミングスクールに通うなどで、専門家から教えてもらいましょう。

現在はスクールの形も多様化してきております。一昔前のように駅前にある教室に足を運ぶタイプもあれば、ビデオチャットなどで自宅にいながらプログラミングを学ぶことも可能です。また一人の先生で複数の生徒のような授業形式のものもあれば、マンツーマンで教えてくれたり、グループ講習のような形もあります。

どのようなタイプのスクールにするかは、数あるサービスから最も自分に合った学習方法を選択すればよいと思います。

職業訓練校に通う

スクールでの学習と似ていますが、ソフトウェア企業の就職を前提としてプログラミングを覚えたいのであれば、プログラムを学ぶことのできる職業訓練校に通うのもよいでしょう。

職業訓練校への入校はハローワークから申し込みができますので、まずは最寄のハローワークに足を運びましょう。入校に際しては、書類選考だけでなく、面接や適正試験などが設けられていることもあるようです。無事に入学が決まれば、授業形式でプログラミングを学んでいくことになります。

また職業訓練校は、雇用保険による失業時の給付金を貰いながら通うことができるようです。転職前の職場で雇用保険に加入していれば、一定の給付金が支給されるため、そこまで生活にも困ることはなくなるでしょう。

ただし職業訓練校を卒業したからといって、ソフトウェア企業への就職が約束されているとは限りませんのでご注意を。

専門学校に通う

未経験からのプログラム学習として、一番本格的なのは、情報系の専門学校に通う道です。年齢的に2年も3年も通うのはちょっと・・という方は、1年コースを設けている学校を選ばれるとよいです。

プログラムの基本的なことはもちろん、卒業制作などである程度形のあるシステムを構築する機会を得られるはずです。またプログラミングだけでなく、基本情報技術者試験といった、国家資格を取得するための授業を設けていることも多いです。

ただ専門学校に関しても職業訓練校と同様に、卒業したからといって、ソフトウェア企業への就職が約束されているわけではありません。

ソフトウェア企業へ就職してから実践で覚えていく

現在のIT業界は景気が良く、慢性的な人手不足状態に陥っておりますので、未経験採用を積極的に行っているソフトウェア企業も多々あります。未経験からのSE転職は、非常にやりやすい時期とも言えます。

そのため、わざわざお金を出してスクールや専門学校などに通うのではなく、いきなりソフトウェア企業へ就職してしまって、実践でプログラムを覚えていくという手もあります。会社によっては入社後数ヶ月間は社内での技術研修を設けていることもあり、給料を貰いながら勉強できる環境もあります。

ただし未経験者は専門的な知識が一切無いため、最初は苦労すると思います。できれば入社前に自己学習ぐらいはして準備しておきたいものです。
※参考「未経験でSEに転職したら、まず最初に覚えておきたいこと

おわりに

未経験のままプログラムを学ぶにも、さまざまな方法があります。まずは自己学習レベルでプログラムとはどんなものかを知っておくのもよいですし、スクールに通うなどで本格的に学習するのもよいでしょう。

どの選択が一番良いということはありませんので、自分の性格やキャリアプランに合った学習方法を選択してください。

 



【X(旧twitter)でも情報発信中】

Xを最近始めたので、フォローしてもらえると嬉しいです(エンジニア界隈の方はフォローバックさせていただきます)! システム開発に関することや、最新テクノロジーのことなど、世のエンジニアにとって有用な情報を発信してます!

"X" @TECH_KEYSYS