炎上している開発現場で発生する”あるある”な出来事

何十名ものエンジニアがプロジェクトチームを組んで開発に取り組んできたはずが、納期間際になってさまざまな問題が発覚して、収集がつかなくなってしまう。俗に「プロジェクトが炎上する」なんて言い方をすることもありますが、現場の状況はなかなか外からでは分からないもの。

炎上している開発現場で何が起こっているのか、”炎上あるある”な感じで、いくつか事例をご紹介していきたいと思います。

とにかく部屋がくさい

納期間際となり、受入れテストや現地検証などでお客様先に開発スペースを一時的に借りている場合、SEが集まる部屋がくさくなります。それも体臭とでも表現したらよいのか、汗や皮脂などの不快なにおいです。特にSEは男性の割合が多いので、そのにおいも強烈です。

なぜそのようなにおいが充満するのかと言うと、家にも帰れずに、風呂にも入れずに作業スペースに缶詰状態で作業している人がいるからです。

部屋に入った瞬間、明らかに異質なにおいがするので文句の一つも言いたくなりますが、とてもにおいなんかでいちいち不平不満を言っていられる状況ではありません。もし「この部屋くさいですよ」なんて口に出してしまえば、空気が読めないやつだと思われしまうでしょう。

座ったままでも寝れるのは幸せだとか言い出す

人手が足りなければ、残業をしてでも作業をしなければ納期に間に合わせることはできません。そして工程遅れが深刻になれば徹夜が続くこともあります。

しかしエンジニアも超人ではありませんので、体は睡眠を欲しています。ただし家に帰ってベッドの上で眠ることもできませんので、深夜帯で仕事がひと段落ついた時や、長時間の処理を待っているときなどに、座りながらひと時の睡眠をとることになります。

決して満足のいく睡眠ではありませんが、体が限界まできていると「座ったまま眠る時間が幸せ」なんて一般の人には理解のできない戯言を口にするようになります。

救援に呼ばれたけど何もすることが無い

プロジェクトメンバーだけではどうにもできなくなると、別プロジェクトで稼動しているエンジニアも救援のために炎上している現場に駆り出されることになります。

「とにかく手の空いている人は来てくれ!」と言われて現場に向かうのですが、現場のPMやPLといった指示を出す側も手いっぱいの状態で、現場に行っても何をすればいいのか分からない状態になることもしばしば。時には人が集まりすぎて自分が座る席もPCも無いなんてこともあります。

とは言ってもボーっと突っ立っているわけにもいきません。ピリピリしている状況で「何かやることありませんか?」と口にするのも勇気がいりますが、雑用でもなんでも自分の仕事を見つけることになります。

お客様と会話するのが辛い

完全に納期遅れを起こしていると、もうお客様と顔を合わせるのが辛くなります。プロジェクトの開始当初は優しかったお客様も、納期が遅れるにしたがってどんどん対応もきつくなってきます。

ですが納期遅れの原因はSE側にありますし、自分たちのせいでお客様も怒っているわけですから、嫌でもしっかりとお客様と向き合わなければなりません(顔を合わせることを避けたい気持ちは分からなくもないですが・・)。

また工程が遅れたのが自分のせいではなく、別メンバーが原因となってお客様が怒っているときもあります。そうしたときは余計納得いかない気持ちにもなりますが、プロジェクトはチームで動かすものなので、現実を受け入れるしかありません。

精神を壊すエンジニアが現れる

工程遅れが深刻になり、休日出勤が続いて連日連夜残業をしていると、やがて精神を壊すエンジニアが現れます。疲労やプレッシャーに負けて、エンジニアが急に出社してこなくなるという最悪のパターンを迎える可能性もゼロではありません。

もしそうなってしまった場合は「無理をしてでも出てこい」なんてことは言えるわけがないので、誰かが不足分のパワーを補うしかありません。

適切なプロジェクト管理をPMがしていれば、メンタルを壊すエンジニアも生まれなかったはずなので、もう不幸としか言いようがありません。

そして精神の病気はプロジェクト終了後も引きずりますので、非常に厄介です。炎上している現場でマネージメントしている者の役目としては、システムを導入することは第一かもしれませんが、できればエンジニアの様子も気にかけてあげたいものです。

精神論が意外と大事なことに気付く

休息をとる暇もなく働き続けていると、もう最後は自分の気力だけが頼りになってきます。「まだ頑張れるんだ!」と自分で自分自身を鼓舞しなければ、とてもついていける気がしないのです。

こういう時には現場の士気を高めるのがうまいPMだと助かります。体力も気力も失われていく中で「辛い日々はずっとは続かない!必ず終わりが来るからそれに向けて頑張ろう」と音頭を取ってくれるだけでも精神的な支えになります。

普段は論理的な思考を大事にするエンジニアですが、緊急時には精神論も案外大事なのかもしれません。

おわりに

炎上の度合いにもよりますが、炎上している現場は本当に過酷です。できれば逃げだしたくもなりますが、みんな必死に耐えながら頑張っています(中には耐えられずにメンタルブレイクをおこすSEもいますが・・)。

炎上プロジェクトは誰しも望んで経験したいものではありませんので、このような惨事を避けるためにも、PMクラスのエンジニアは、しっかりと工程管理の大事さを身につけておきたいものです。

 


【記事を書いている人】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

開発系エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、物流、文教、自治体系の開発に従事。現在は営業・採用を主な業務としている。使用言語はVBA、VB.NET、Java。担当フェーズは設計~テスト。

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