自分で調べろ派か丁寧に教える派か、どちらが新人エンジニアためになる?

いくら学生時代に情報処理を専攻してきたとは言え、新人としてエンジニアデビューしたてでは、まだまだ開発現場で活躍することは難しいです。SEやPGは技術職のため、どうしても知識や技術力が足りていない状態では、即戦力とはならないのです。

そのため新人のころは技術研修だったり、OJTなどで先輩エンジニアが教育をしていくことになるのですが、その教育方針も人それぞれ。「分からないことは自分で調べろ」と言う人もいれば、丁寧に一から教えてくれる人もいます。

果たして新人エンジニアにとってはどちらの教育の方がためになるのでしょうか。

自分で調べろ派の主張

自分で調べろ派にも程度はあります。「まずは一度自分で調べて、どうしても分からなければ聞いてこい」というものから、「人なんかに頼らずに自分でどうにかしろ」と冷たく突き放すパターンまで。

おそらく「自分で調べろ」と指示を出す人は、自分も新人のときにそうした教育を受けて、苦労の末に一人前のエンジニアとして成長してきた過去があるのでしょう。だから自分の成功体験を、そのまま指導方針として取り入れている人がほとんどだと思います。

自分で調べろ派は、「人に教えてもらうよりも、苦労して自分で調べたことは記憶にも定着しやすい」と主張します。確かに努力もしないで身に付けた知識よりも、失敗をして覚えたものや、苦労をして覚えたものは、その後も忘れることはないような気がします。

突き放すのは仕事放棄!?

本人の自主性に任せるのも悪くはありませんが、「仕事のやり方は見て盗め」などのように、あまりに突き放しすぎるのは職務放棄と言われてしまう可能性もあります。

先輩エンジニアにとって、後輩エンジニアを教育・指導するのは仕事の一つです。自分の業務も抱えているでしょうが、後輩の面倒を見ることも立派な仕事として受け止めなければなりません。

そのため「自分でどうにかしろ」といった冷たすぎる対応をするのは、社会人として仕事放棄と思われても仕方ありません。フリーランスではなくサラリーマンSEである以上は、後輩を一人前に育てるということも自分の評価につながることを覚えておきましょう。

丁寧に教える派の主張

対して丁寧に教える派の主張は、「新人のうちは覚えることもたくさんあって、大変な思いをするだろうから、なんでもすぐに聞いてくれて大丈夫。むしろすぐに聞いてくれた方が効率よく仕事を回せる」といったところではないでしょうか。

実際新人のうちは業務知識はもとより、プログラマーとして大事な技術的な知識も乏しいため、先輩社員との会話についていくだけでも必死です。ある意味エンジニア人生の中でも一番つらい時期とも言えるでしょう。
※参考記事「システムエンジニアの一年目はある意味一番辛い時期かもしれない

そのため丁寧に教えてくれる先輩社員がいると、いろいろと質問しやすい雰囲気にもなりますし、これはこれでエンジニアとしての成長を助けるという意味ではプラスになることもあるはずです。

新人の性格・能力を見て教育方針を変えた方がよい

どちらの教育方針でもそれぞれにメリットはありますので、どちらが間違いでどちらが正解だと断言するのは難しいでしょう。ですが教育担当者として気を付けるべきことは、新人エンジニアの性格や能力を考慮して、教育方針を変えていくことだと思います。

新人エンジニアにも個性がありますし、物事を吸収していくスピードも違います。本当にプログラミングが好きだという子は、ある程度放っておいても自分で調べて覚えていきますし、物覚えの悪い子であれば、イチから優しく時間をかけて丁寧に教えてあげる方がよいかもしれません。

まずは自分の頭で考えろと言うのではなく、最初から答えを提示して、繰り返し同じようなパターンを学習させることで、より早く応用力が身につくかもしれません。

「自分はこうして覚えてきた」という自己の価値観に依存するのではなく、この新人にはどんな教え方が合っているのか、相手を主体として考えなければなりません。もし教え方がマッチしていれば成長も早いでしょうし、そうでなければいつまでたってもダメなエンジニアと言われ続けてしまうかもしれません。

つまり先輩エンジニアとして後輩を指導していくには、後輩の素質を見抜くような能力も求められるということです。それが身についていない先輩社員が不適切な教育方針を掲げてしまうと、新人エンジニアにとっては不幸な教育期間となってしまいます。

今の時代は丁寧に教えた方がベター

上記では新人の性格や能力によって教育方針を変えるべきだと言いましたが、今の時代は丁寧に優しく教えた方がベターなのかもしれないなと思うときもあります。

新人エンジニアとしてデビューする20代前半ぐらいの世代は、30代・40代の世代と比較して、少子高齢化の影響や、社会的な教育体制の変化もあり、厳しくされたり、突き放されるような教育を受けている人が少ない気がします。

そのためいきなり社会人になって、叱責を受けるような手荒い指導を受けると萎縮してしまい、成長できる機会を失ってしまいます。最悪の場合、できない自分に自信を失ってしまい、研修期間中に退職する可能性もゼロではありません。

そのため今の時代の新人エンジニアには、優しく接して丁寧に指導した方が、わりと良い結果をもたらすことが多いでしょう。

 

おわりに

いつの時代も「今の新人は・・」なんて会話が繰り返されるものですが、新人教育において大事なのは、自分の考え方を押し付けるのではなく、相手に合わせてベストな教育方針を考えることでしょう。そのためには先輩社員の能力も高くなければならず、それが一番難しいところとも言えるのですが・・

いずれにしても今の時代は、自分で調べろと自主性に任せるよりも、優しく丁寧に教えていく方が、新人エンジニアにとってよりよい教育となるのかもしれません。

 


【記事を書いている人】

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鍵谷 隆 -KAGIYA TAKASHI-

開発系エンジニアとしてキャリアをスタートさせ、物流、文教、自治体系の開発に従事。現在は営業・採用を主な業務としている。使用言語はVBA、VB.NET、Java。担当フェーズは設計~テスト。

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