まず結論から申し上げます。
MicrosoftのOffice製品に含まれるデータベース管理ソフトのAccessは、MacBookでは動作しません。正確に言うならmacOSでは動作しません。
※2017年5月現在

もしAccessで作成したアプリケーションをmacOS上で動かそうと思っているなら、開発をスタートさせる前にストップしてください。これから先は、当社で確認した事項と対応策についてご説明していきます。

Access Runtimeは利用できない

当社でもmacOSでAccessを動作させる方法を探しており、まずはAccess Runtime(アクセス ランタイム)を利用する手を思いつきました。

Access Runtimeとはビューアソフトのようなもので、AccessをインストールしていないPCでも、Accessのアプリケーションを動かすことができます。もちろん編集などはできませんが、既に作られたアプリケーションを動作させるぐらいのことが可能になります。

それにAccess Runtimeは無料で配布されているというのも嬉しいポイント。2017年5月時点での最新版は「Microsoft Access 2016 Runtime」になります。

ただし公式ウェブサイトにてシステム要件を確認すると、サポートしてるOSは「Windows 10 , Windows 7, Windows 8, Windows Server 2008 R2, Windows Server 2012」とのこと。つまりWindowsマシンでしか利用できませんということで、macOSでは利用不可なのです。

mac用のOffice製品をインストールしてもだめ

次に考えたのは、macOS用のOffice製品をインストールすることでした。

今でこそ徐々にビジネスシーンにおいてもMacBookを見かけるようになりましたが、なかなかMacBookの普及が進まなかったのは、やはりMicrosoft Office製品との互換性がなかったからでしょう。ですが今ではmacOS専用のOffice製品が登場しているのです。

mac用のOffice製品のラインナップは次の3タイプ(公式ページ)。
※2017年5月時点

  • Office 365 Solo
  • Office Home & Business 2016 for Mac
  • Office Home & Student 2016 for Mac

3番目の「Office Home & Student 2016 for Mac」は学生用なので、仕事で利用するなら実質ラインナップは2つとなります。

「Office Home & Business 2016 for Mac」については、ExcelやWordは対象となっていますが、Accessは対象外となっています。そうなると「Office 365 Solo」に絞られてきます。

ただし「Office 365 Solo」が内包しているソフトにはAccessも含まれているですが、公式サイトでも小さい時で「(PC のみ)」と記載があります。「PCのみ」という表記だと「モバイル端末ではなく、MacBookのPCなら動くのかな」と思ってしまうでしょうが、それが大きな勘違いとなってしまうのでお気をつけください。

「PCのみ」という言葉が意味するのは「WindowsのPCのみ」という意味であり、MacBookのPCでは動きません。こちらも対象外です。

MacBookでAccessを動かすには

結局のところMacBookを使いながらもAccessを動かすには、MacBookの中にWindows環境を構築するしかないようです。

Windows環境を構築するにはいくつかの手段があるようですが、お手軽で信頼性もあるのはBoot Campを利用する方法ではないでしょうか。Boot CampにWindowsをインストールするには、こちらのApple公式サポートページの「Boot Camp を使って Windows をインストールする方法」を参照ください。

その他にもWindows用の仮想環境を構築したり、リモートデスクトップを利用する手法もあるようです。

 

おわりに

現時点でMicrosoft AccessをMacBookで動かすには、macOSでは無理なのでPC内にWindows環境を用意し、そこで動かすしかないようです。MicrosoftもAccessだけはWindowsで動かすことにこだわっているのでしょうか・・

もし何かしらの方法でmacOSで動作させることができる方法があれば是非教えてください。