コンピュータ言語は一つではなく多様な種類がありますし、IT業界では次々に新しい技術や開発手法が生まれていきます。そのためシステムエンジニアにとって、スキルアップには終わりがありません。
最低限、現場で求められる分野のスキルは必要になるわけですが、自主学習などで自身のスキルを高めていかないことには、エンジニアとしての成長がありません。成長がなければ給料も上がらないでしょう。ということで、SEがスキルアップするために努力すべきことについて、ご紹介していきます。
知らない言葉が出てきたらすぐ調べる
新人エンジニアの頃は、仕事をしていると知らない言葉に遭遇するのは日常茶飯事。特に文系出身だったり、別業界からの転職であればなおさらのこと。
知らない言葉が出てきたら、分かったフリをしたり、右から左に聞き流すのではなく、すぐに調べる癖をつけるようにしましょう。一気にいろいろなことを覚えるのは大変なので、毎日少しずつでいいので知識を増やしていく。こうした姿勢を続けていけば、徐々に他エンジニアとの差がついてくるはず。
特にお客様との会話であれば、知らない言葉を分からないまま、理解できないままにしておくと、後になって大問題に発展する可能性もあります。その場では調べられなくても、はじめて聞いた言葉は会社に戻ってから、家に戻ってから調べて、知識として吸収するようにしましょう。
資格取得の勉強を行う
国家資格だけでなく、ベンダー系の試験など、IT分野には数々の試験やライセンスが存在します。日常業務を終えてリラックスできる時間を取るのも大事なことですが、資格取得のための自主学習時間を作ることも考えたいものです。
ただし「基本情報技術者などの国家資格は実務レベルで役に立つのか」でもご説明しているように、資格を取得しているからといって、仕事がバリバリできるというわけではありません。しかし知識の幅は広がりますし、自分の望む開発プロジェクトに参画できる確率も高くなります。
試験内容もITエンジニアにとって意味のないことは出題されませんので、資格取得の勉強をすることで、エンジニアとしての素養は高まることは間違いありません。
プログラミング言語を覚える
かつてはシステムと言えば汎用機が主流でしたが、クライアントサーバやウェブ系システムが登場し、プログラミング言語も実に多くの種類が生まれました。
実際に汎用機中心で開発を行っていた世代はCOBOLを得意言語としていましたが、時代の流れとともに、徐々に汎用機での開発は減少し、COBOLでの開発案件も少なくなってきました。そのためCOBOLからVBやJAVAへスキルチェンジをしたエンジニアも多数います。
上記の例では必要に迫られて他の言語も学習したというパターンですが、必要に迫られなくとも、いろいろな言語を使えるようになっておくと、抱えることのできる仕事の幅が広がります。そうすると自身で案件を選り好みすることもでき、楽しんで仕事ができるようになってきます。(先の例でCOBOLからシフトチェンジできなかったエンジニアは、スキルが見合わずに入れる現場がなくて困ることも多いのが実情)
どうしても最初は自主学習レベルになってしまいますが、自分が得意とする言語以外も、知識をつけて扱えるようになっておくとよいでしょう。
開発系エンジニアならインフラ周りの知識も蓄えておく
システムエンジニアだとしても、開発系エンジニアの中にはインフラ系の知識が少ない人が多いのも事実。担当業務を行う上では、インフラ系の知識がなくても業務を遂行することができて困ることはないでしょうが、インフラ系の知識があると何かと重宝されるエンジニアになります。
お客様はシステムエンジニアならコンピュータのことは何でも知っているものと思って質問してきます。もしサーバ環境やネットワーク環境についての質問に答えられないでいると、少々恥ずかしい思いをします。しかしそこをスマートに返答できると、お客様からの信頼度もぐっと高まります。
それに開発メンバーのチーム内でも、インフラ周りに詳しいエンジニアがいると何かと頼りにされる場面が多いもの。自分なりの武器とでも言うのか、他者と差をつけたいと思うなら、インフラなどの専門外の知識も蓄えておくのもおすすめです。
おわりに
どんなエンジニアも実務プロジェクトに入れば、技術力は絶対に伸びます。しかしそれは最低限であって、やはり他のエンジニアと差をつけるには、努力は必要不可欠です。「努力なくして成長なし」なのです。
少しでもSEとして成長したいのであれば、今回ご紹介したようなことを意識しておくとよいでしょう。
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