特に未経験者の人なんかは、プログラミングに対して難しいイメージをもつ人もいるかもしれませんが、安心してください。決して難しいものではありません。
プログラミングセンスという言葉があるように、確かに個々人によってセンスの違いは見られますが、一般的なシステムを構築する上では、類いまれなセンスなんてものは必要ありません。どんな複雑なロジックでも、結局は基本構文の組み合わせでしかないのですから。
まずは基本構文を覚えよう!
プログラムを覚えたての状態で、いきなり「難しいプログラムを組むぞ!」と意気込む必要はまったくありません。
なにごとも基本が大事と言いますし、プログラミングも突き詰めれば「オブジェクト指向が・・」とか「処理速度が・・」という部分に至るかもしれませんが、まずは基本となる部分を理解することが何よりも大事です。
変数宣言や代入処理という前提は覚えておく必要はありますが、ロジック的な部分に関して言えば、まずは以下に挙げるたった二つの基本構文を、とりえあえず押さえておけば大丈夫でしょう。
- 条件分岐
- ループ処理
もう少し言うと、条件分岐にも”If文”や”Case文”などありますし、ループ処理でも”For文”や”While文”などありますが、どちらも同じようなものです。たいしたことはありません。
まずはこの二つの基本構文の使い方をみっちりと学習しておくようにしましょう。
次に基本構文の組み合わせを覚えよう
条件分岐とループ処理の使い方を覚えたら、次は組み合わせです。
どのような複雑な処理も、結局は先に挙げた条件分岐とループ処理を、いかに上手に組み合わせて使っていくかというところが、プログラミングの肝になってきます。
条件分岐した先で、さらに条件分岐をしたり、ループの中にループを組み込んだり、条件分岐した先でループ処理をさせるなど、基本構文を組み合わせていくことで、目的の処理を行うのがプログラミングの基本なのです。
アルゴリズムの理解を深めよう
こうした条件分岐とループ処理の組み合わせ方については、アルゴリズムへの理解がとても大事。プログラムに慣れていないのであれば、プログラムの設計書とも言えるフロー図を描いてみると良いのではないでしょうか。
最近は情報系の専門学校(あくまで一部ですが)でも、フロー図を学んでこなかったという学生さんも結構います。
フロー図をもとにしてプログラミングを組んでいくと、コーディング作業がはかどるかと思います。プログラミングは難しいものではありません。ある意味コンピュータ言語への翻訳作業みたいなものなのですから。
応用力は経験を積むことで高まる
プログラマーにとって大事なのは応用力です。基本構文を組み合わせながら、どのようにしてより美しく無駄のないソースコードにしていくかが求められます。
(美しく無駄のないソースコードを追求すれば、必然的に機能性にも優れたソースとなるはずですので)
こうした応用力(センスと言い換えてもよいかもしれませんが)は、経験を積むことで高まっていきます。これは間違いありません。
だから悩んでいる暇があれば、まずはソースコードを書いてみることや、既存のプログラムを解析してみるといったことに取り組んでいきましょう。そうした経験を積んでいく中で、そのうちプログラミングのやり方といったものが自然と身についていくはずです。
おわりに
何度も言いますが、プログラミングは本当に難しいものではありません。結局は基本構文をどう組み合わせていくかしかありませんし、それなりに場数を踏んで慣れていけば、大した作業ではないと気づくはずです。
どちらかと言うと、システム開発において頭をつかうのは設計フェーズであり、コーディングに関してはただの作業レベルと表現してもよいかもしれません。
だからプログラミングを覚えたてて挫折感を味わっている人も、心配することはありません。まずは基本を理解しながら、数をこなしていくことに専念しましょう。
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