企業の入社試験を受ける場合、履歴書の提出は必須です。そして履歴書には志望動機を書く欄があるはず。また面接のときにも志望動機を聞かれることもあるでしょう。

もし入社試験をパスしたいのであれば、志望動機は会社によって切り替えることをおすすめします。システム開発という大きな枠でくくられがちなソフトウェア企業ですが、それぞれの企業で少なからず特色のようなものがあるのですから。

どの会社でも通用するような志望動機はNG

ソフトウェア企業への就職を例にするなら、もし志望動機に「学生時代に学んだプログラミング技術を、御社での開発案件に活かせると思い応募しました」といった内容が書いてあったとします。一見すると無難な内容であるとも言えますが、企業の採用担当者からしたら「なぜうちの会社を志望したのか・・」や「他の会社でもいいよね・・」と思ってしまうでしょう。

ありきたりで無難かもしれませんが、評価としては決して良いものではなくなります。採用担当者の印象にも残らず、採用見送りということにもなりかねません。志望動機はどの会社でも通用するようなものはNGだということを覚えておいてください。

しっかりと事業内容を確認して志望動機を考えよう

志望動機は入社試験を受ける企業に則した内容にするのが理想です。

例えば当社の場合、自治体関係のシステム開発が主な事業領域になるのですが、もし志望動機が以下のような内容だと、本当にうちの会社に入りたくてエントリーしてくれたんだなと感じます。

「自分が生まれ育った町に貢献をしたいという気持ちがあり、システム開発の業務を通して自治体関係の仕事に従事したいという思いから御社を応募しました」

就職活動というのは自分自身をプレゼンテーションする行為です。人事担当者、面接担当者がどう感じるかを考えるようにしましょう。

事業内容はホームページや会社説明会で情報を集めよう

ソフトウェア企業ですから、やっていることはシステム開発に決まっていますが、会社によって得意とする事業領域が異なります。医療分野の開発に強い会社や、ゲーム開発などを行っている会社などさまざまです。

そうした会社が得意とする事業領域は志望動機のヒントになりますので、ホームページや会社説明会への参加で、積極的に情報を集めていくようにしましょう。

嘘はつかず自分に正直に

会社の事業内容に合わせて志望動機を切り替えていくべきではありますが、心にも思ってないようなことはいけません。就職する会社を選ぶということは、入社試験に合格することがゴールではなく、入社後にどんな仕事をしていくかを決めることです。

いくら印象が良くなるからといって、自分の気持ちに嘘をついてまで書くのはやめましょう。もし事業内容を理解しても志望動機が思いつかないのなら、その会社の入社試験を受けること自体を考え直したほうがよいかもしれません。もし入社したとしても、やりがいを見つけられない可能性があります。

志望動機の根底には自らの思いがあることを忘れてはいけません。事業内容の詳細を確認し、自分なりに感じたことを志望動機へと昇華させていきましょう

 

おわりに

採用担当者の立場で言えば、志望動機ひとつとっても、採用を決める重要な要素となります。だからこそどんな会社でも当てはまるような内容ではなく、採用担当者に刺さるような「本当にこの会社で働きたいんだ」という気持ちが伝わる志望動機を書くようにしましょう。

そのためにもホームページや会社説明会などで、情報収集をするなど、事前準備を怠らないようにしてください。

 



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