ようやく2016年度も終わりを迎えようとしていますが、ほっと息をつく暇もなく、2017年度が始まります。そして新年度になれば、企業ではおなじみの新入社員研修が始まります。

今回は当社の2017年度の新入社員研修プログラムについて、ご説明します。

2017年度 新入社員研修プログラム

当社でも他企業と同じように、新入社員の社会人生活は自社内研修から始まります。そしてプログラマーやシステムエンジニアといったITエンジニアになるためには、マナー研修だけではなく、技術研修も必要。ということで、当社でもプログラム研修をしっかりと用意しています。

研修期間

研修期間は3ヶ月間。この3ヶ月で学生と社会人との違いを学んでもらいつつ、新たな人生のステージに入ったことを自覚してもらいます。

研修期間としては長いかもしれませんが、技術研修がある分、どうしても長くなってしまうのはしょうがない。逆に実務レベルのプロジェクトに参画する前に、しっかりと技術を磨ける期間になります。

スケジュールについては以下の通り。

入社初日(会社説明・PCセットアップ)

まずは社内の組織図や、当社の取引先、会社の設備など、基本的なことを学びます。同時に研修期間中に使用するPCのセットアップも行ってもらいます。

入社2日目~4日目(ビジネスマナー研修)

自社内研修と最初に説明しましたが、入社2日目と3日目は株式会社学情と朝日新聞が共同で行っている「新・社会人 ビジネスマナー基礎研修」に参加。

ここで多くの新社会人とともに、ビジネスマナーの基礎を学んでもらいます。ただし研修を受けたからといって、すぐにビジネスマナーが身につくわけではありませんが、やはり基本を知っているということは大事。

そして入社4日目には、参加したビジネスマナー基礎研修を来年の新入社員にも教えられるように、資料にまとめてもらおうと思っています。

入社5日目~6日目(セキュリティ研修)

入社5日目と6日目には、セキュリティ研修を行います。当社ではプライバシーマークを取得しているため、しっかりと個人情報の管理を徹底する意識を持つためにも、新入社員に対してセキュリティ意識を高める研修会を行っております。

入社7日目以降(プログラム研修)

入社7日目にして、ようやくプログラム研修に入ります。

プログラム研修ではマイクロソフトのAccessを利用して、VBAを勉強していきます。データベースもAccess内のテーブルを利用して、まずはスタンドアロンで動作するシステムを作っていきます。このプログラム研修を通して、システム開発の一連の工程を学び、プログラミングスキルを向上させていくのです。

図書管理システムの作成(プログラム研修)について

先に説明したプログラム研修では、図書管理システムを実際に作ってもらいます。
※2017年度のプログラム研修の概要については「新入社員技術研修について(2017年度の方針)」をご確認ください。

基本設計は既に用意しているので、基本設計の要件を満たすため、詳細設計・プログラミング・単体テストを行っていきます。

詳細設計

詳細設計では各画面に対する「項目詳細」「機能詳細」「SQL」詳細を設計してもらいます。またCRUD表やDB設計、コード一覧、メッセージ一覧などの資料もそろえていきます。

プログラミング

自分で作成した設計書をもとにして、プログラミングを行っていきます。実際の業務に入れば、アマチュアプログラミングとは違い、設計書にしたがってプログラミングをしていくもの。(全てがそうではないですが・・)

設計書にしたがってプログラミングでソースコードを起こすことを学んでいきます。

単体テスト

最後は自分が製作したシステムのテストを行います。設計書の要件を満たすことができているか、イレギュラーな操作でも不具合を起こさないかなど、細かい点もしっかりとチェックしていきます。

不具合が出た場合には、不具合管理台帳や課題管理台帳などを利用して、記録として残しながら、システムの品質を高めていきます。

プログラムのカスタマイズ

例年では単体テストまでをプログラム研修としていましたが、今年からはシステム改善のためのカスタマイズを行うまでをプログラム研修にしようかと思っています。

というのも、社内から「実際の業務ではイチからプログラムをするよりも、既存のシステムに対して改修やカスタマイズを行うことのほうが多いため、そちらの勉強もした方がいい」という声が上がってきたため。

既存のシステムに対し、こちらから新たなカスタマイズ要件を出して、それを実現していく。そんな風に、実業務に見合った形の研修にしていく予定。まだまだ準備中ではありますが、前年度の新入社員が作成したシステムに対して、改修をかけていくようなイメージで進めようかと思っています。

 

おわりに

自信を持って実務レベルのプロジェクトに入るための研修期間。技術力の高いソフト会社となるためにも、入念に準備をして、万全の体制で新入社員を迎えたいと思います。