会社の拡大とともに従業員の数も増えていくように、従業員の減少に伴って会社の規模も縮小していきます。企業にとって採用活動は、会社を維持していくための生命線でもあります。
特にIT業界では機械がものづくりを行うわけではなく、システムを形にするのはあくまで人です。人がいないと仕事も獲得できません。ですがこの時勢はどこのソフトウェア企業も人材難を嘆くばかり。
そこで当社でも従来の採用方法に加え、リファラル採用を始めることにしました。
リファラル採用とは
リファラル(referral)の日本語訳は「紹介」という意味があり、「リファラル採用」を分かりやすく言うならば、従業員による社員紹介制度です。従業員の友人・知人に対して「同じ職場で働きませんか」と、従業員自らが自社を紹介するような形で入社を促す仕組み。
よくアルバイトなんかでも、自分の友達を紹介して一緒の職場で働くことありますよね。イメージとしてはこれの正社員版のような感じです。
リファラル採用で得られるものと失うもの
リファラル採用を行うことによって会社が得られるものと失うものについて、簡単にご説明していきたいと思います。
多様性が失われ、意思の統一は容易になる
近年よく話題になる多様性という言葉。英語ではダイバーシティと言い、耳にすることも多くなってきましたね。
日本企業もグローバル化が進む中で、さまざな人種、性別、個性の人間で企業体が形成されることが多くなってきました。このようにさまざまな考えを持った人が集まり、多様性が生まれることで、企業としての柔軟性や、あらゆる方向性や可能性が広がると言われています。
しかしリファラル採用を推進することは、多様性を失うことにつながってしまいます。採用の対象が自社に所属している従業員の知人となるため、どうしても紹介側の人間と似通った思考の持ち主であることが多くなります。
しかし多様性が失われる半面、同じような考えをもつ人間が集まることで、意思の統一が容易になるメリットも持ち合わせています。
当社の現在の従業員数から考えても、まだまだ多様性を求めるよりも、同じ意思を持つ人間同士で会社の基礎を作っていくことのほうが大事だと考えています。リファラル採用を取り入れたとしても、当社の場合はそこまで失うものはないでしょう。
入社前から人となりを知ることができる
通常の一般応募での採用では、どのような性格・思考の人間がやって来るかは面接のときまで分かりません。さらに短い面接時間の中で、人間性を見抜かなければならず、常にうまくいくとは限りません。
しかしリファラル採用の場合、知人に対して働きかけるわけですから、あらかじめどんな人間性なのかは紹介する側は知っているわけです。そして”一緒になって働いていきたい”と思える人材にフォーカスをあてて、自社の紹介をするわけですから、人間性を見極めるという点は、その段階である程度パスできているのです。もちろん採用担当や社長がどのように思うかは別ですが、前提としてはクリアしていると考えてよいでしょう。
人間性を見極めきれずに、変な人を入社させてしまうことを防ぐという面でも役に立つのです。
報奨金がでます
リファラル採用で入社が決まった場合、紹介者にとっても見返りがなければおもしろくありませんので、現在は1名入社するごとに紹介者(自社社員)には5万円の報奨金を出すようにしています。10名紹介すれば単純に50万円となります。
もちろん毎月のお給料やボーナスとは別で、臨時金のような形です。会社だけが得をするのではなく、お互いがウィンウィンの関係性になれることが理想です。
おわりに
リファラル採用を開始して、まだまだ効果のほどは計測できておりませんが、良い形で同じ志を持った仲間が集まればと思います。
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