いよいよ小学校からプログラミング教育が必修化され、ますますITエンジニアという職業が身近になってきます。
「将来はシステムエンジニアになりたい!」という学生も一層増加していくことでしょう。するとSEになりたいのであれば、高校を卒業後の進路について、専門学校か大学(理系 or 文系)のどちらに通うべき? という問題がでてきます。
今回はそうした疑問に私なりの意見でお答えしていきたいと思います。
大学進学が最良の選択
高校卒業後の進路として専門学校と大学とを比較するなら、個人的には大学進学が一番良い選択肢かと思います。
授業の内容はどうあれ、専門学校にしろ大学にしろ、学校を卒業した程度ではまだまだSEとして即戦力で活躍することはできません。それに通常のソフトウェア企業であれば、数ヶ月にわたる研修制度がありますので、社会に出てからでも技術力を磨いていくことは可能です。
ですが社会全体として学歴主義の傾向はまだまだ顕著ですので、大学卒の学生の方が大手企業に勤めやすいですし、初任給も高くなります。そのため進学先を考えるのであれば、よほどの事情がない限りは大学進学を優先的に考えてよいでしょう。
理系と文系はどちらが良い?
次に大学進学と言っても、理系と文系のどちらを専攻するのか? という問題が出てきますが、理系・文系でひとくくりにして語るよりも、理系文系問わず情報学部などのシステム開発を学べる学部を選択するべきです。
システムエンジニアという職業は、プログラミング言語を用いてシステム開発を行う技術職であることに間違いはありませんが、ある意味人間の命令をコンピュータ言語に翻訳する作業とも言えます。
ですので「研究者なら理系でしょ」や「翻訳者なら文系でしょ」 といったように、一概にどちらが良いかを決められるものでもありません。
文系・理系のどちらの要素も必要とするので、とにかく進学先を選択する段階からSE志望なのであれば、情報学部を選択して受験するのが無難でしょう。
ただ情報学部以外の学部に在籍していたとしても、SEになれないなんてことはありません。先にも説明したように、新入社員の多くは入社後に数カ月の技術研修を受けることになりますので、スタート時の差こそあれど、長い職業人生という目で見れば何も問題はありません。
情報系専門学校はよく選ぶべき
SEを目指して情報系専門学校へ入学することが悪いわけではありません。とにかく専門的にプログラミング・システム設計を学びたい! という強い意気込みであれば、情報系専門学校へ入学することで充実したキャンパスライフを送れることでしょう。
ただ注意したいのは、情報系専門学校もさまざまで、学校によって授業のレベルが違うということ。中には専門学校と銘打っておきながら、情報処理以外の授業がふんだんに盛り込まれていたりすることもあります。
専門学校は受験のハードルが低いがゆえに、なんとなしに学校選びをする人も多いですが、しっかりと説明会に出向いたり、パンフレットでカリキュラムをチェックしたり、WEBで情報を集めるなどして、比較検討を行ってから進学先の専門学校を選ぶようにしましょう。
学校に通わないという選択肢は!?
プログラミングを学ぶ環境は、一昔前と比較して圧倒的に良くなりました。今の時代、書店に出向いてわざわざ参考書を購入せずとも、Progateなどネット上でプログラミングを学習できるサービスを利用することで、情報処理の基本を学ぶことができます。
ただ”ソフトウェア企業への就職”という観点で話をさせていただくなら、専門学校や大学を卒業していないと、ベンチャー系企業や中小ソフトウェア企業への就職に限られてくるかな・・といった印象です(ただ学校に通わず独学でプログラミングを勉強するような子は、ベンチャー企業のような働き方の方が合っているかもしれませんね)。
もしも大手企業でより大きな開発プロジェクトを回していくようなPMレベルの仕事を将来していきたいのであれば、大学や専門学校に進学するのが得策です(どちらが良い悪いではなく、あくまで希望する働き方次第ですが)。
おわりに
私個人の特殊な見解をひとつ申し上げると、SEの仕事はプログラミングやシステム設計などにおいて、美意識がとても重要となります(その意味は別の機会にご説明できれば・・)。なので美意識という面においては美大生や芸大生は意外とSEに向いているのでは、なんてことをふと思ったりもします。
とは言え現実的に考えるのであれば、もし早い段階からSE志望で進学先を選ぶのなら、大学の情報学部を受験することを検討してみると良いと思います。
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